イタリア映画のススメ
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洋画の興行が著しく落ちているということで、洋画の買い付けをしなくなるんじゃないか?と管理人はこの頃ビクビクしている。
真っ先に切られるのはシネコンでやらないような映画から、だろうからなぁ。。。
べつにそういうのばっかり見ているわけでもないのだが。ジュラシック・パークや昔のスター・ウォーズ、バック・トゥ・ザ・フューチャーは大好きで何度でも見るし、人生で1番最初に好きになった外国人はマイケル・J・フォックスだしw
でもこの頃そーゆーのを見なくなったのは事実、ですが。暇も無いし。見たいと思わなきゃ見ないし。
とにもかくにも選択肢が減るということ自体が痛い。
「評判いいんだよ」と家の中の誰かが発すればその日の内にDVDが備えられる我が家。
財布の紐を緩めるのは私、、、ではなくて、母ですよ、いつも(笑)
少し前、トリゴリアンさんがコメント欄で教えてくださった『ミルコのひかり』。見ました。
原題は、'Rosso Come Il Cielo' (空のような赤)
トスカーナの話なのかな?と思っていたらトスカーナなんて最初と最後しか出てこなかった(苦笑)。がーん。
・・・嘘です。いい映画です。ネタは重いんだけど。
内容はオフィシャルで見てもらうということで(手抜き)
ミルコのひかり(Rosso Come Il Cielo)(公式サイト)
映画館で見るのも好きだけどDVDで見るのも好きで、その時にいつも何を期待するかというとメイキング映像(裏話)。映画なんだから90分なら90分、見た人が感じるものが全て、というのはそりゃそうなのだが、撮る人の意図は知れるだけ知りたくなるもので。
これも『ペッピーノの百歩』と同じく実在の人物を描くということで、それだけ聞くとその人を表現する以上でも以下でもないっていう感じになるのですけどね、監督が言いたいことっていうのが必ず存在して、それを汲み取っていくあたりがイタリア映画を見ていて面白いところだと思ってます。
『ミルコのひかり』は結構それが単純だった。『ペッピーノ・・・』なんて見た後悩むくらいだ。監督のクリスティアーノ・ボルトーネが比較的若い(40歳)方だからでしょうか。メイキング見るまでもなくなかなか直球なメッセージでした。
ただ、「盲目の子は普通の学校には通えない」という法律は既に存在してない2005年に、ボルトーネ監督が改めてこの作品を手掛けようと思った、いわば最初の動機っぽいものにはまだ追及の余地あり。
主役のルーカ・カプリオッティ君は、「まぁたこんな可愛い子がイタリア映画界に・・・」とニヤけるくらいの子でしたが、一般人から募ったとは到底思えない演技力。本人は「てっきりサッカー選手になるためのオーディションかと思ったのに、役者のオーディションって分かってガッカリした。」というから驚きである。
当然に彼の最初の主演作はこの『ミルコのひかり』となり、その役は盲目になってしまった子供。「あ、ちょっと見えてるっぽいかな?」と思えちゃう役者の卵的な初々しさもあり。一般人ながら演技練習中の姿は真剣そのものだったし。
トスカーナ(ピサ)出身の人物を描くので、やはりトスカーナ州から主役を募ったらしい。そういうところは徹底的に譲らないよなぁ。トスカーナの人物を表現できるのはトスカーナ人だけって思ってるんだろうな。
盲学校の話なので他にも子供がたくさん。
「よくこれだけ盲目の子役集められたなぁ」と感心していたら目の見える子達が多く混ざってる(というよりほとんどがそう)と聞いて「えーっ?!」である。しかも、意地悪ヴァレリオ役だったアンドレア・グッソーニ君(彼も普通に目は見える)によると、「1週間(盲目の子の演技ができるよう)練習した。」というからのけぞるしかない。1週間だけ?!信じられない・・・
盲目の子供達だってそう。役者ではなかった。「全国の盲学校から募って演技ができる子供をチョイスした」だけだそうだ。
・・・と、内容よりバンビーニ・イタリアーノの底知れない演技力の凄まじさの方が印象に残ってしまいました。
高炉の兄ちゃん役だったマルコ・コッチはオトコマエですな~。
フランチェスカを演じてたフランチェスカ・マトゥランツァ嬢も将来美人に育ちそうです。
最後に。
『ミルコにひかり』のモデルはミルコ・メンカッチという人であった。
DVDのパッケージに書いてあったが、ミルコ・メンカッチは私が1番好きなイタリア映画『輝ける青春』のサウンドデザイナーであるよ(もちろん本作品のサウンドデザイナーでもある)・・・
実在の人をモデルにしてるというのは知ってたけど勿論彼をモデルにしているとは知らなかった(そもそも彼が盲目だなんて知らなかった・・・)わけで、ん~、偶然にしては恐ろしすぎる。好きなものってやっぱり寄るんだな。
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真っ先に切られるのはシネコンでやらないような映画から、だろうからなぁ。。。
べつにそういうのばっかり見ているわけでもないのだが。ジュラシック・パークや昔のスター・ウォーズ、バック・トゥ・ザ・フューチャーは大好きで何度でも見るし、人生で1番最初に好きになった外国人はマイケル・J・フォックスだしw
でもこの頃そーゆーのを見なくなったのは事実、ですが。暇も無いし。見たいと思わなきゃ見ないし。
とにもかくにも選択肢が減るということ自体が痛い。
「評判いいんだよ」と家の中の誰かが発すればその日の内にDVDが備えられる我が家。
財布の紐を緩めるのは私、、、ではなくて、母ですよ、いつも(笑)
少し前、トリゴリアンさんがコメント欄で教えてくださった『ミルコのひかり』。見ました。
原題は、'Rosso Come Il Cielo' (空のような赤)
トスカーナの話なのかな?と思っていたらトスカーナなんて最初と最後しか出てこなかった(苦笑)。がーん。
・・・嘘です。いい映画です。ネタは重いんだけど。
内容はオフィシャルで見てもらうということで(手抜き)
ミルコのひかり(Rosso Come Il Cielo)(公式サイト)
映画館で見るのも好きだけどDVDで見るのも好きで、その時にいつも何を期待するかというとメイキング映像(裏話)。映画なんだから90分なら90分、見た人が感じるものが全て、というのはそりゃそうなのだが、撮る人の意図は知れるだけ知りたくなるもので。
これも『ペッピーノの百歩』と同じく実在の人物を描くということで、それだけ聞くとその人を表現する以上でも以下でもないっていう感じになるのですけどね、監督が言いたいことっていうのが必ず存在して、それを汲み取っていくあたりがイタリア映画を見ていて面白いところだと思ってます。
『ミルコのひかり』は結構それが単純だった。『ペッピーノ・・・』なんて見た後悩むくらいだ。監督のクリスティアーノ・ボルトーネが比較的若い(40歳)方だからでしょうか。メイキング見るまでもなくなかなか直球なメッセージでした。
ただ、「盲目の子は普通の学校には通えない」という法律は既に存在してない2005年に、ボルトーネ監督が改めてこの作品を手掛けようと思った、いわば最初の動機っぽいものにはまだ追及の余地あり。
主役のルーカ・カプリオッティ君は、「まぁたこんな可愛い子がイタリア映画界に・・・」とニヤけるくらいの子でしたが、一般人から募ったとは到底思えない演技力。本人は「てっきりサッカー選手になるためのオーディションかと思ったのに、役者のオーディションって分かってガッカリした。」というから驚きである。
当然に彼の最初の主演作はこの『ミルコのひかり』となり、その役は盲目になってしまった子供。「あ、ちょっと見えてるっぽいかな?」と思えちゃう役者の卵的な初々しさもあり。一般人ながら演技練習中の姿は真剣そのものだったし。
トスカーナ(ピサ)出身の人物を描くので、やはりトスカーナ州から主役を募ったらしい。そういうところは徹底的に譲らないよなぁ。トスカーナの人物を表現できるのはトスカーナ人だけって思ってるんだろうな。
「よくこれだけ盲目の子役集められたなぁ」と感心していたら目の見える子達が多く混ざってる(というよりほとんどがそう)と聞いて「えーっ?!」である。しかも、意地悪ヴァレリオ役だったアンドレア・グッソーニ君(彼も普通に目は見える)によると、「1週間(盲目の子の演技ができるよう)練習した。」というからのけぞるしかない。1週間だけ?!信じられない・・・
盲目の子供達だってそう。役者ではなかった。「全国の盲学校から募って演技ができる子供をチョイスした」だけだそうだ。
・・・と、内容よりバンビーニ・イタリアーノの底知れない演技力の凄まじさの方が印象に残ってしまいました。
高炉の兄ちゃん役だったマルコ・コッチはオトコマエですな~。
フランチェスカを演じてたフランチェスカ・マトゥランツァ嬢も将来美人に育ちそうです。
最後に。
『ミルコにひかり』のモデルはミルコ・メンカッチという人であった。
DVDのパッケージに書いてあったが、ミルコ・メンカッチは私が1番好きなイタリア映画『輝ける青春』のサウンドデザイナーであるよ(もちろん本作品のサウンドデザイナーでもある)・・・
実在の人をモデルにしてるというのは知ってたけど勿論彼をモデルにしているとは知らなかった(そもそも彼が盲目だなんて知らなかった・・・)わけで、ん~、偶然にしては恐ろしすぎる。好きなものってやっぱり寄るんだな。
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by aki_922_s
| 2009-01-04 23:56
| divertimento